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Ririko Yamaguchi
まわる
真夜中の信号待ち
靴底が
しんとした地球にふれている
ピエロのまねをして
そっと左足をあげてみた
右足の下は
まわるボールだ
わたしたちは いつだって
きづかぬままに まわっている
まっくらやみの宇宙にうかぶ
ボールの上で
なきながらわらい
わらいながらないて
ぐるぐるとまわりつづけている
星に暮らしているということを
わすれたり
おもいだしたりしながら
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